社内メールなのにやたら形式にこだわる社長
普段の社長は何をしているかといえば、
部下のメールチェック。
日報をはじめ、様々な連絡がメールで行われる。
海外の支社とやりとりしてるわけでもないのに、社長はこのメールに異常な執着を持っている。
これが大変な作業なんだよね。
この時勢にLineとかFacebookとかSNS全面禁止なんだって。
なんでなんだろう。全面禁止の理由として、外国に個人情報抜かれるとか。
こんな弱小企業なんて大した情報持ってないから、そんなもの守っても値打ちないよ。
もう一つの理由は、歴代SNSで上手くコミュニティに入れなかったとか。
そしてあんたはコミュ障なんだから、
SNSで繋がれるわけないじゃない。
あんたが考えているほどネットは単純じゃないんだ。社会なんだよ。
どうせリアルの世界でもぼっちなんだから、
バーチャルの世界でもぼっちになるのが怖かったんでしょ。
高尚なメール内容でもないんだから、堅苦しい建前ばかりのメールにこだわるのはもうやめようぜ。
頻繁に、それもスピーディにメールを送るなら誤字脱字もあるさ。
でも、
問題はメール報告が機能していないこと。
書き方も明確に指示しないから、みんな困っているんだよ。
誤字脱字ばかりチェックしてんじゃねーよ。
ごくたまに、メール内容のタイプミスとかあるじゃん。
あれをしつこく指摘してくる。さすが社長。
隣の席のB社員は、推敲せずに社長にメール送るので、誤字脱字発生率は高く、
しょっちゅう怒られているらしい。
そのことを他の社員の前で吊るし上げる。
Bも落ち度はないとはいえないが、社長もひどい。
助詞がどうとかって本当に使い方わかってんのか。助詞も本気で勉強すると難しいんだぞ。中学で習わなかったのか。
あんたも相当、文章やばいんだよ。
これじゃコミュニケーションどころじゃねぇ。