ダメな社長は自分より能力の低い人材しか選ばない
2代目社長Mは、自分より能力に長けている人を毛嫌いする。
求人広告にほとんど嘘のような内容を書くものだから、比較的高スペックな人がこの会社に興味を持って応募してくることがある。
2代目が社長に就任した頃は嬉しそうだったが、今ではそんな人材には興味を持たず、面接しなくなってしまった。運良く書類選考をパスしても、面接段階で意図的に落としてしまう。
わざわざこんな小さな会社に興味を持ってくれた希望者にをまず感謝すべきなのだが、今の社長の力では取り扱えないことも明らかなので考えされられる。
結局のところ、社長の糞みたいなプライドのせいでより良い組織は作れない。
でもまあ、
能力の高い人達を動かすことができる社長ならとっくに会社は大きくなっているわけで、この人に高い期待をしても無駄だろう。
こうやって、会社は頭から腐っいくのか・・・・
では、私たち従業員はどうなのか?本当に会社に貢献できているだろうか?
例えば、自分の成長を阻害するような職場環境と知りながらも、未だそこから脱出、もしくは、変革を起こそうとしない従業員がいたとする。そんな従業員は、会社の利益よりも個人を優先することが多くなる。仕事をしているフリをすることもできるだろう。でもこんな働き方でも大抵は給料はもらえてしまう。本当はもっとパフォーマンスを発揮できるかもしれないのに、能力をセーブして働く傾向にある。なぜそんな行動になるのだろうか?
従業員は社長のカリスマ性を見つけようとする。そこから一体感を得ることができる。見つけられない場合は、いずれその社長に対しての貢献をやめてしまう。そこからは、些細なことでも社長が従業員を失望させる材料となり、負のスパイラルが始まる。
こうやって社長との一体感がなくなると、(会社にとっては)悪い従業員が増えてくるわけだ。こうなった組織はなかなか止められない。
社長が従業員を失望させるきっかけを与えても、業績が保たれている間は問題ない。
業績低下が見え始めると瞬く間にズルい従業員が増殖していく。
ところで、
大企業がこぞって優秀な学生を採用するべく全力で獲得しに行っている時代に、この会社は真逆の行動を選択していることも興味深い。大企業と中小零細は、格差が広がるばかりだ。