2代目社長が会社を潰すのは本当か 〜中小企業社員の心の声〜

2代目社長の行動から多くの気付きを得るブログ

2代目社長は車の運転も下手だった

2代目というだけで1代目の劣化版と揶揄され、関係ない世間からも馬鹿にされてしまう、そんな中小企業を引き継いだ2代目社長。人間何か取り柄があるだろうと毎回探しているのだが、前回記事

同伴すら失敗してしまう2代目社長 - 2代目が会社を潰すのは本当か

では、お金を使っても女性に相手にされない、つまり魅力がないことが判明した。そんなダメダメ社長Mだが、今回は、社長の運転事情についてだ。ちなみに、社長車は先代から受け継いだ○○。(ここは想像にお任せということで)

 

先代の運転の様はなかなかのもので、その車は競争を生き残ってきた会社の存在感が伝わってくるような大胆かつ優雅な姿勢、その動作ひとつひとつにさりげない優越感が見え隠れしたことを覚えている。

 

一方、Mはすでに姿勢0点。なんなんでしょうか、軽さを通り越した不安感が漂うこの自信なさげな運転姿勢。Mは普段電車使っているので運転頻度は少ないことは分かっている。この際細かいことは大めに見ようじゃないか。しかし、運転席シートを前にシフトしすぎているためか、やたら不自然な状態に見える。例えるなら、軽自動車のワゴン乗っている運転歴の浅い女性が、前のめりになってハンドルにしがみついているような姿勢、まさにあの姿勢に近い。乗っている方はとてもじゃないけど眠れないね。

 

また、カーナビがなければ近場にも移動できない程の極度の方向音痴。毎回目的地を電話番号でセットしている。その姿は、上司から電話で詰められ、慌てて目的地に向かうようなダメダメ営業社員そのもの。行ったことない目的地なら、事前に情報収集しておこうよ。良いナビ付けてもらっているのにまるで活かせていない・・・・そのナビ最新ですよ。なんでそこでなナビタイムなんですか。本当に仕事できない人のようですね。

 

もう一つ、バックモニター装備していないとまともに駐車場にも入れられないくらい運転スキル無いなら、もう一度教習行って練習してこいよ。そんなんだから女性も乗ってくれないんだよ。バンパー傷だらけなってるじゃねーか。バンパーさんに謝れ馬鹿。

世間とズレまくる2代目社長

ここ最近、世間の中小企業の活動は活発化しています。経営者の世代交代するタイミングで奇跡的に事業転換、事業拡大、あるいは事業売却、清算と善し悪しはありますが、全く変化できない企業には厳しい将来が待っているということだけは分かります。

 

そんな中、2代目Mの暴走は勢いを増すばかりです。このブログで何度も紹介していますが、2代目Mにとって従業員は下僕でしかなく、従業員が持ち帰った情報はすべて却下され、与えられた業務を全うするよう現場に戻されます。従業員の声も聞かないなんて、他で有力な情報を得ることもできない2代目Mの行動は愚行としか思えませんね。もったいないです。

 

Mは何もしないので、得意先、仕入先から多くの交渉摩擦が増えています。 Mは思考できるほどの頭を持っているわけではありませんが、人間の本質的行動として読み解けば以下のように推測できます。

 

① 得意先からコストダウンの要請を受ける。

② 仕入先からもコストアップの連絡を受ける。

③ (やべ〜どうしたらいいかわかんね〜)

④ とりあえず、零細企業という弱者の立場であやふやにしておくか。

⑤ ①に戻る。

 

①や②に対して、交渉力のある経営者なら、どのように協力体制をとるのか、方法を探ってみることはしなければならないでしょう。つまり情報収集は絶対に必要です。

 

駄目な企業の典型は、自分たちでは何も解決できないと思い込んで、諦めの酒を飲み交わすことです。彼らは、解決するための思考のフレームワークを習得していませんし、それ以前に世の中の仕組みを理解する手がかりとなる教養が絶対的に不足しています。自身に何が不足しているかを理解している経営者は、従業員や他人から吸収できるのですが、心を閉ざしているMのような経営者では永久的に無理な話でしょう。

 

 

 

同伴すら失敗してしまう2代目社長

うちの2代目はダメ社長ですが、中小企業の息苦しい空気ばかりでは気が滅入ってしまうだろうから息抜きを容認させているのだが、同伴すらまともに楽しめない残念な人である。

 

先週、社長は夕方の早い時期に外出した。社員は皆、同伴目的で遊びに出て行ったと思っている。(そう思われている社長ってかわいそうでもあるのだが、実際、営業もせずに、来客もない、普段はデスクでネットサーフィン、行き先不明な外出が連発するとそう思われても仕方ないですよね。)

 

同伴に出て、そのまま接待口実で遊んでくるのかなと思いきや、外出1時間後に会社に帰ってきた。同伴につきあったとしても移動時間を加味しても早すぎる帰還。一体、何があったのだろうか?

 

 

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2代目社長にカードを持たせたら負債が増えました

社長の今月のクレジットカード利用明細がまわってきた。ため息が出た。カード利用明細書が毎月5ページ以上って。よくもまあ1ヶ月でこんなにも使えるなぁと逆に感心します。やっぱ馬鹿にカード持たせると駄目なんですね。

 

「カード決済は小口経費の現金管理が無くなるから経理作業を簡略化できる」というノウハウ本とかあるけど、合理化を主張するコンサルの方、効率化を唱える会計関係者の方、馬鹿が仕切る中小企業に焚き付けるのはやめてください。もともと管理能力ないんだから。カード使うことを覚えると、歯止め効かなくなるんですね。

 

カード化を採用して1年、くだらない消耗品の購入が増えまくり、節税効果が出たとドヤ顔でカード利用を正当化する社長の裏で、会社の負債は着実に増加傾向に進むのであった。

 

自分の子供に会社を継がせたいと考えている創業社長の皆さん、子供に会社を無条件で継がせないでください。会社の金を使い込んで潰すだけです。

まず、独力で別の会社を設立させて、事業を継続させる難しさを経験させてください。好きな事業をやらせてみましょう。お金の支援は上限を決めておいてください。親子であってもお金は融資であり計画を立てさせ返済はさせましょう。親父の経営方法は間違っているとか、親父のようにはならないとか、どうやら創業者であるあなた方よりも自信がおありのようなので。そのような自信過剰な2代目にはいち早く自由にやらせて失敗させましょう。馬鹿の鼻をへし折ることが必要です。事業を継がせるのはその後で考えましょう。

 

 

社員をほめない2代目社長

多くの2代目社長の特徴として寡黙なタイプが多い。

2代目社長Mもそんな典型的な寡黙人間

寡黙人間といっても、ゴム人間みたいな悪魔の実の能力者を称する呼び名でもなければ、クールでなければカッコいいわけでもない。

「無口」で「卑屈」で「無表情」で「覇気がない」・・

ポンコツのレッテルで使っている。

発する言葉が貧弱すぎるので相手に伝わりにくい。交渉では劣勢に立たされることが多い。

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創業者の邪念にひれ伏すしかない2代目社長

これまで、2代目社長が会社をダメにする要因は2代目が無能さにある、と考えてきた。そのような思考に陥っていた。しかし、最近の私のまわりで起こっている会社の動向を考察していくと、それよりももっと重要な要因が他にあるのではという考えに至るようになった。2代目がどうこう議論する前に、創業者が会社を去らないことにこそ問題があるのだ。今回は、その創業者の往生際の悪さ、創業者の振る舞について考えてみた。

創業者がとる引退後の振る舞い(様々な行動)は本当に残念で、従業員はもちろん2代目の心を常にかき乱す。親として、子が会社を潰さないように、方針を変えないよう監視しているのだ。2代目が引き継いだのはつい1年前の話だが、未だ創業者が権力をふるう時がある。会社に来る度に、自分の成功体験を引っ張り出して、気合だの、運命共同体だの今時の企業では死語になったような中途半端なブレブレの精神論を押し付けている。なぜ中途半端なのかというと、行動が卑しいという表現につきる。いわゆる公私混同ってやつですね。従業員に利益を出せと言う、従業員は利益を出す、運命共同体といいながら、利益分配しない。従業員引き連れての食事は、もちろん経費。使途不明な交際費に宿泊三昧。これやっても良いのは、経営者がひとりで会社の利益をたたき出しているような会社だけだから。利益分配が明らかにおかしいから。

実際の行動は、自分に甘く、他人(従業員)に相当厳しく、傲慢で卑屈である。ジャイアンもどき。もどきというのは、純粋なジャイアンではないからだ。ドラえもんに登場するジャイアンは、「お前のものはおれの物・・・」と、強欲で乱暴な部分ばかりが印象強いため、至る所でダメな人の例として、様々なシーンで取り上げられることが多いが、そのジャイアンにも良いところがある。仲間思いで、熱くて、時にはやさしく、瞬間的に人間力が高まる(が長続きしないけど)魅力的な部分があった。今の60~70歳代創業者にはジャイアンもどきが多い気がする。未だに2代目といがみ合って、強欲でケチで、人間力が足らない。創業者が2代目を認めないのは、自分の築いてきた会社がなくなってしまうことを恐れているからであり、会社がなくなれば、自分の誇れるものがなくなって誰にも相手されなくなることを心配しているのだろう。定年まで勤め上げた人が、定年退職後に肩書の入った名刺を持てなくなり、他人とコミュニケーションできずに寂しい思いをしている人が多いことをよく聞くが、この強欲経営者にも同じことが言えよう。だから、必死に会社にしがみつこうとしているのだ。

これは深刻な問題である。こんなどうしようもない創業者らは即刻退治した方が良い。だけど、一般の従業員では退治するほどの力を持っていないのだ。立ち向かうとその従業員は即死でしょう。大塚家具の例では、邪悪なる創業者を、2代目が仲間と力を合わせて知力を結集し退治した成功例だと思うが、すでにドツボにはまっている2代目にはこのような物語を経験することは絶対にない。結局、同族経営しているような中小企業では、創業者の邪念を2代目が退治するような偉業は、夢のまた夢だということである。邪念で囲まれたオフィスで2代目は常に創業者にひれ伏すしかない。

社長が臭い件

最近2代目社長Mから異臭がしている。最初は、なんとなく今日は調子わるいのかな、と騙し騙し自分を言い聞かせるようにしていたが、半径1m内にいるとやっぱり臭い。口臭、体臭、360度全方位攻撃がキツイ。これ絶対まずいですよ。社員はおろか、取引先にも絶対気づかれていますね。

社長はなぜ臭くなってしまったのか?整理してみたいと思う。

 

まず、この社長は40代ということだ。完全に、中年の領域に入ってる。犬も老化すると体臭も口臭もキツくなることを考えると、これは生物として避けられないのか?身体の内部に臭いものがあるということだから、社長の血管内にはドロドロでグチャグチャの老化物質が溜まり込んでいるのであろう。

次に、摂取する食べ物が肉ばかりであること。これは致命的。消化器官内すべてが肉の消化活動にあてられているわけでしょ。内蔵絶対やばいよ。汗にも相当なやばい老廃物が混じっているはずだ。食後に歯磨きしないこともいただけない。

さらに、極度のヘビースモーカーであるということ。ヘビースモーカーって身体とか衣服にそのタバコ臭を身にまとっているよね。あれは本当に臭い。嗅いでみて嬉しくなることは絶対にない。勘弁して下さい。本人の嗅覚は麻痺していて分からなくなっているんだろうか。ただ、社長から放たれている異臭は、単なるタバコ臭とは違ってもっと酷い。数種類の悪臭がミックスされたとんでもない異臭。

以上まとめると、少なくとも社長が臭い原因は、

中年+運動不足+肉食+歯磨かない+ヘビースモーカー

が原因であると考えられる。中年になって、代謝機能がガタ落ちして運動しないために汗腺に老廃物を外に排出できず、肉ばかり食らうから消化器官、内蔵が疲弊し、歯磨きしないから腔内自体不健康でその不健康体に煙草をキメて、さらなるストレスを溜め込んでいて周りが見えなくなるから臭くなっていることに気がつかないのだと思う。これは社長として、いや人として残念なことかもしれない

 

逆に、いい匂いのする社長はどうだろうか?日本企業では、中年の社長が圧倒的に多いと思うので、この社長と同じく代謝は落ちている可能性は高い。多くの中年が臭くなってしまうことを考えると、臭くならない対策をしているはずだ。例えば、フィットネスで汗を流している社長、そういえば島耕作も午前中からプールで汗を流して仕事に行くシーンがあったっけ。香水をまとっている社長、中学とか高校生が色気づいて香水まとってるけどあれはちょっとキツい、しかし、大人の香水はやはり違う。毎日それをつけていると、マーキングとなっていつしか社長の匂いとなる。そういった社長って、常に人に見られることを意識しているし、向上心高いから、パワフルで営業もできるし、リーダーシップもある

できる社長→いい匂いは必ずしも成立しないけど、いい匂いがする→できる社長であることは言えるかもしれない。

逆に、

社長から悪臭を発していたら、仕事のできない社長 

であろうし、

ダメな社長は、必ず悪臭をまきちらす 

ことも成立するのだと思う。

 

老害が2代目社長を駄目にする その②

老害じじいは本当に天丼が好きである。

前回の 老害が2代目社長を駄目にする その① で書きたらなかったのでつれづれなるままに。

H会長は創業者である。現在は引退しているが、会社によく顔を出し、社員にちょっかいを出す。無能な2代目の求心力が無いこともあって、社員はH会長の命令には逆らえない。だからといって社員は2代目を認めているわけでもない。

H会長と社長は水と油みたいなものなので、小さな会社で2人のダメ経営者が会社方針について権力争いをやっている。

上場企業の某家具メーカーの親子争いも株主からみるととても酷いものだったが、こんな中小の非上場会社でやっている権力争いなんてだれも得しない上に迷惑極まりない。どっちについても地獄しかない。逃げ道がないのだ。

まともに考えると鬱になりそう。社員は今まで以上にストレスを抱えるようになった。だからストレス回避のために、社員は割り切って行動している

中小企業の創業者がそこそこ会社を成長させると、そこそこ実績ができるから、自信が持てるようになり、その成功体験を繰り返すと、やがて他人の話を聞かなくなり、気ばかり大きくなって傲慢となる。自分だけで偉くなったような気でいる。もちろん、精神的に成長できている箇所もあるけど、大方、どうしようもない卑しくて、醜いカスみたいな精神も育まれていき、残念な人になっていく。多くの人が老人になった時に聖人になっているという幻想は捨てた方が良いかもしれない。

H氏も相当残念な人物のひとり。会社のためではなく、自分の欲望を優先する。寂しいから、話相手が欲しいから、死ぬまで報酬欲しいから、という理由で会社に関わる。2代目をダメにしている原因はH氏にあると言えよう。老害は環境変化のリスクよりも怖い。創業者には、創業した会社を時期を見計らって潔く去る勇気を持ってもらいたい。

ソフトバンク孫社長と中小同族経営者との違い

ソフトバンク孫さんを中小企業の経営者と比較してはならないと思うけど、あえてくだらないことを考えてみる。

 

先日のニュースでソフトバンク代表取締役副社長にニケシュ氏を任命するという記事があった。ソフトバンクの事実上の後継者。米グーグルから連れてきたと。

 

やっぱりそうなったか。でもソフトバンクアカデミアという後継者の発掘・育成やってなかったけ?

主観だけど、育成塾とかに来るような人は後継者になれないのだと思う。ソフトバンク企業価値を引き継いでから5倍以上にするのがミッションなんでしょ?アカデミアに能力の高い人達が集まっていることは間違いない。でも、しょせんは学校の優等生しかいないのだと思う。参加している方々は、アカデミアで多くの学びを得ているのでしょうが、そこに参加している時点で孫社長を追い越せないのかな。そういえば、7割くらいがソフトバンク社員、つまり生え抜きだったんでしたよね。参加者を批判しているわけではないのであしからず。

そもそも孫社長より能力の高い日本人がいるのだろうか?いたとしても、孫社長のように腹をくくれるような人はいるのか?その答えが外国人だったというのはすごく納得した。

孫社長は外部から優秀な人材を見つけてきた。一方、小さな同族経営の創業者って後継者を身内(息子・娘など)から選出するのが当たり前中小企業の創業者達は、自分の作った会社が未来永劫続いて欲しいとか、ソフトバンクのように言ってるけど・・・似て非なるもの、覚悟が足らないよね。私欲を優先するのだから仕方ないか。

会社が継続できるかどうかは会社のTOP(社長)の采配で決まるわけだから、後継者選びは慎重に行うべきである。内部に適切な人材がいなければ、外部から高い役員報酬を出すことになってでも必死に探してくるべきなのに実際は自分の役員報酬を確保し、会社の秘密(口外できないような都合の良い取引など)を守りたいために、身内、つまり息子に継がせるといったアクションを起こす。

要するに、創業者は理屈の通らないわがまま人間なのだ。残念な人間だ。たとえ優秀な生え抜き社員がいても無能な息子を選ぶのでしょうね。どうしようもないくらい非力で魅力のない息子って何と悲しくなるが、そんな息子も可哀想で、くだらない親のエゴに巻き込まれ、しぶしぶ継いでいたりする現実もあり少々かわいそうに思える。

そんな会社はさっさと売れるときにどこかに売却した方が幸せだったのかも知れない。

会社を売りたいと思ったときは、たいてい時すでに遅しである。

 

 

 

 

 

老害が2代目社長を駄目にする その①

一部の例外をのぞいて、だれしも事業をスタートしたら将来は大きくすることを目指すわけですが、(もっとも、所得税社会保険の増額に対して、社員を成長させるためには、収益は拡大させていく必要があり、その観点から考えると、会社を成長し続けなければならない運命にある)ほとんどの会社がそこそこの規模で成長を止めてしまう。成長を意図的に止めたのではなく、成長が止まってしまうんでしょうね。

世の中、中小企業ばかりだけど、うちの会社もそこそこの規模の中小企業。このご時世でラッキーなことに昨年利益を出した。この利益は2代目の手腕でもなんでもない。強力な営業がいるから、ただそれだけの話。利益を出したことと、最近業績が良くないことを理由に1代目(初代)が会社に関わるようになった。仮名としてその初代をH会長としよう。H会長は2代目のサポートとか、社員をフォローしてやりたいとかといった理由で会社に来るが、それは建前で、本当は寂しいから会社に来ているのだ朝会社にくると、女性社員がお茶をだし、日経新聞を読む。H会長も2代目と同じで経営者の仕事とでも思っているのだろう。むしろ、H会長がそれを2代目に教えたのか?分かっているのか知らないが、取引先の株価をチェックし一喜一憂している。そうこう金にならない作業をやっているうちに昼がくる。そして昼休憩が安息の時間になるかどうかは、このH会長の気分次第であることは言うまでもない。

今日は運悪く、H会長が天丼食いたいと言い始めた。これは最悪のパターンどうしようもないくらい時間の無駄ともいえるH会長との会食。H会長天丼が大好きで、朝食はあまりとっていないのか、11時30分になるとそわそわしながら机を整理しはじめて出かける準備を始める。

「お〜い飯いくぞ〜」

本来、成功者との会食ならば、その人との話ひとつひとつが貴重な学びとなり、ありがたやとなるのだろうけど、このH会長って話の引き出しが乏しいから。朝読んでいる日経の話でもしてみろよ。決して高齢だからという理由ではない。馬鹿は話ができないとはこの事なんだろうな。

H会長が現役時に一緒に働いた社員はもう会社にいない。だから、H会長にどれほどの実力があったかも理解できないのだ。あるいは、どうせ高度成長期、バルブ期の外的要因のお陰で実力の何倍もの結果を出しただけだと冷笑している者もいるだろう。

そのため、H会長を社員は介護するように接するしかない。もともと2代目の君臨する残念な職場なだけに、むしろ貴重な昼休憩を搾取されている。従業員を休ませないとは労働基準違反だぞ。そうまでして社員を劣悪に追い込みたいのか。

とある天丼屋についた。都内で隠れ家的なこの店は、H会長が天丼を食べたいときに必ず利用する。口元はすでにあふれんばかりのヨダレが・・・まだ席に着いただけなのに・・・パブロフの犬がここにもいる。H会長が天丼を食べたいためだけに招集させられた社員たち。当然だが、異常な空間で気遣いしながら食らう天丼なんて美味しいはずない。そして領収書をしっかりとるケチぶりは健在である。絶対に自己マネーを使わないあたりがある意味すばらしい。引退してもなお、俺の会社とか思ってんだろうな。つくづく鈍感なじじいだよ。一方、「ごちそうさまでした」に感情がこもっていない社員たち。感情がこもらない理由は、貴重な休憩時間を搾取されているからと感じているから。タダ飯でさらなるストレスを感じるくらいなら、自由にお金を使って昼食をとった方が何倍も良いすべてが悪循環だ。